新人に必要なスキルは、専門性の高い内容よりもビジネススキルや企業理念の理解などが主になるでしょう。特にビジネススキルに関しては、社会人として自立したばかりの新人にとって何よりの財産となります。ここで自信をつけておけば仕事に対しても身が入るようになりますし、集中して仕事に取り組める土台を作り上げることができるでしょう。また、社員研修は単にスキルを磨くだけでなく、同僚との顔合わせという意味合いも強くなります。一緒に企業を盛り上げていく同士として接することで、ともに研鑽に励む仲間を見つけ、仕事にも身が入るようになるのです。このように、新人時代はスキルというよりも、社会人としての目覚めを促すことが重要になります。
社員研修は新人向けのもの、というイメージが強いかもしれませんが、中堅社員に対しても効果を発揮します。例えば、これからの中核社員を担うのは間違いなく中堅社員たちでしょう。30代40代という社会人として脂の乗った社員一人ひとりが中核社員として自覚することで、大きく企業の力になってくれるのです。また、具体的なスキルを磨くだけでなく、考え方をよりステップアップさせる良い機会にもなります。セルフマネジメントを身に着けたり、部下との接し方を覚えたりと、自他ともにコントロールする術は簡単には身につきません。その機会を社員研修というタイミングで設けることで、今まで以上に頼もしい社員として会社を引っ張っていく未来が期待できるのです。